まんまるなおと

感じることを感じるままに。思いつくことを思いつくままに。

バー「いまもなお」 ∞おはなし∞

 

距離 と 時間を 超えて

 

人が訪れるバーがあります

 

 

バーの主は

 

話を聞くのもなかなか上手ですが

 

自分語りが大好き

 

 

独特の世界観や

 

タカラバコみたいな体験談を

 

ころころ けらけら 

 

 

ときには しんみり 話します

 

 

どれがほんとで どれが創り話なのか

 

だれにも

 

ときには 本人にも

 

わかりません

 

 

 

 

 

 

 

爽やかなここちのよい風が吹き

 

青白くひかる

山々を見渡し

 

田畑 や 野原の 緑が鮮やかに広がる

 

妖精の住むような

 

ところ

 

 

空には 鷹?鷲?が優雅に舞い

 

牧草地には やぎ や おうま が

 

気持ちよさそうに走り回ってる

 

 

 

そこら辺の もくもく の森の こかげ

 

 

そんなところに

 

それはあります

 

 

なぜだか 

 

野生の動物たちも ちょくちょく顔を出します

 

 

 

 

 

青く澄んだ川を見下ろすように

 

少し迫り出した 木の香りする

 

バーのおうち

 

 

 

 

夜は満天の星 と

 

遠くに街の人々の暮らし煌めく

夜景も広がります

 

 

 

 

 

バーのおうちから 直接 川に向かって

 

石畳の階段で降りることができ

 

 

ビールやスイカを冷やしたり

 

水浴びをしたり

 

夏のお風呂にもなったり します

 

 

 

街の中にあるわけではないのですが

 

あちこちから

 

どこからともなく

 

 

ふらっと人が訪れます

 

 

とき も 場所 も 選ばず

 

ひとがくるのです

 

 

なぜ???

 

 

そして、

 

 

はじめまして でも はじめまして感はなく

 

なんだか

 

いつも

 

しっくり くるのですよ それが。

 

その存在を感知し合った瞬間に

 

心震えて

 

涙出ちゃうことだってあったりして

 

 

不思議不思議。

 

そして 当たり前。

 

 

 

 

屋内の オレンジ色の灯りの中で

 

ふかふかの仕立てのよいソファにすわり

 

ときには

 

もふもふまんまるな猫を膝の上にのっけながら

 

キラキラ光る

 

美味しいお酒を飲むこともあれば

 

 

 

川を見下ろす迫り出した

ひろびろ木製のテラスの席で

 

満点の星空の下

 

夜景を見下ろし

 

川の音の中で

 

焚き火を囲んで

 

乾杯することもあります

 

 

 

望遠鏡で

 

街の世界を 覗かせていただいて

 

楽しむことも。。

 

 

 

時には

 

ハンモックに身を任せて

 

なにも喋らず 

 

ただじっくり ゆっくり

 

飲むことだってあるのです

 

 

 

 

ひとの存在を あたたかさとして ほどよい距離に感じながら

 

味わう ひとり酒

 

 

ひとりとひとりで

静かにだったり

はしゃぎまくったり

語らい合う ふたりざけ

 

数人で主を囲んで

お話しに耳を傾けたり

やいのやいの言ったりの

囲み酒

 

 

みんなで焚き火を囲んで

 

お肉焼き

うたい

おどり

笑う

 

まつり酒

 

 

そのときどきで

 

バーの色合いは さまざまに かわります

 

たくさんの色を載せて

 

その色たちが さまざまな塩梅で混じり合う

 

パレットみたいに。

 

 

いろ を とく 水は

 

この世で最も美しい、

 

喜びのなみだ 癒しの涙 

 

 

 

 

 

 

 

ただ どんなときも まっすぐ変わらないこと

 

それは

 

それぞれの人間が

 

じぶん と 深く繋がり直す ということ

 

いろんなかたちで

 

それだけは なされているのです

 

 

 

 

 

 

 

 

あ。 

 

主の大好きおつまみは ポテト🍟 ですっ!

 

 

 

 

 

帰るのが難しいひと

 

帰りたくないかな というひと は

 

ひと晩泊まっていくこともあります

 

 

 

ひとり 静かに その晩の余韻を味わいながら

気持ちの洗われるような

麻のシーツに身を委ねて

ねむるひともいれば

 

残った数人で

お泊まり保育のように

お布団並べて

ねるひとも 

 

 

中には

主とふたりで眠ることを希望するひともいます

 

 

ごくごくわずかですけれど。

 

 

 

ひと と 触れ合うことの喜び

 

ひと と 繋がりながら 安心する

 

という感覚を

 

 

思い出したいのかな

 

 

 

ひとと心から愛し合う扉が開くひと

 

 

あり? わたしの 対のひと 同性だったやっ

 

となるひと

 

 

 

 

パートナーいらなかったやっ

 

と気付くひと

 

 

あ、一対一はわたしにはしっくりこないんだ と

 

思い出すひと。。

 

 

さまざま さまざま。

 

それも みずから との 繋がり直し ですね。

 

 

じぶん と 繋がること

 

ひと と 繋がること

 

自然 と 繋がること

 

宇宙 と 繋がること

 

 

まんまる に 繋がっている の ですね

 

 

 

 

 

あ、主には、

 

たったひとりの 対 の 生命体がおりまして

 

そのお方は 世界中を 縦横無尽に

 

飛び回っておりまして

 

ときには

 

そのお方が

 

バーのおうちに いらっしゃる こともございます

 

 

主とそのお方の

セットと出会う 訪れびと は

 

宝くじの一等のその上を

 

引き当てた

 

みたいなもんですね

 

 

だって ふたりの間に流れる もの

 

ふたりだと醸し出されるもの

 

ふたりで奏でている もの

 

ほんっと 美しくて あったかくて 

 

すんばらしいのですよ

 

 

 

 

 

 

 

そうでなくとも 一等賞 ですけどっ!

 

 

 

翌朝、

 

近くの湧水で 土鍋で炊いた おこげの

 

香ばしい香りする

 

ピカピカのごはんで

 

主は すてきな おにぎりを握ったりもします

 

 

一緒に 食べたり

 

道中用に持っていってもらったり。

 

 

それはそれは

 

不思議なパワーの

 

“宇宙なおにぎり”なのですよ

 

人間の掌というのは

偉大です。

(あんまりアルコール消毒しすぎると もったいないかもしれないですよ)

 

 

いつもいつも

 

主 も 訪れ人 も

 

バーのおうちも

 

動物たちも

 

山も

 

川も

 

森も

 

空気も

 

空も

 

宇宙も

 

泣き声も

 

笑い声も

 

各々の細胞たちも

 

はーとも

 

 

 

満ち満ち満ちたぶる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなバー「いまもなお」

 

今夜は月が綺麗です。

 

 

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