まんまるなおと

感じることを感じるままに。思いつくことを思いつくままに。

ぼくは作家

 

ぼくは作家だ

 

ぼくはぼくだけの世界を

みんなにも知ってもらいたくて

感じてもらいたくて

あわよくば

素敵 と思ってたもらえたら なんて

ちょっぴり期待しながら

書いている

 

 

ぼくは 死ぬほど傷つきやすくて

少しでも あれ?ということを

言われると

すぐに胸がギュゥっと締め付けられて

喉がキュウっと詰まったようになってきて

必死で 踏ん張ったとしても

結果 いつも 泣いてしまう

 

もう少し 昔だったなら

泣くのはみっともない 

かっこ悪い なんて言葉を信じていたから

ガマンもできていたけれど

いまではもう すぐに ポロポロ泣いてしまう

 

今日 は  書き方が 古い と 言われた

個性を出そうとしすぎている んだって。

 

ぼくは

あんまり傷つきやすいから

物語を書くのにも やっとこさ だし

それを人に見せるだなんて

もっと やっとこさ

 

でも、 やっぱり、ひとに読んでもらわないと

ぼくにとって

書く意味はないものだから

 

ぼくの近くにいる

誰よりもやさしい人にだけ

まずは 見せることにしてるんだ

 

いつも

とっても褒めてくれて

そうして初めて

ぼくは

もっと“書きたい”と思い始めてきたのにさ

 

今日は

そんなあの子の言葉で

泣いちゃった

 

もう 書きたくない って

思ったよ

 

だから

そう言ってやっちゃった

ぼくのこと いちばんちかくで

応援してくれてるひとなのにね。

 

一応 ぼくにも アタマはあるから

イヤイヤ あなたさんよ

これは あなたさんを責めているわけでもないし

どうやったらよりよくなるかを

提案してくれているだけだよ

 

ひとに届けるには

よりよい形の方がいいだろう?

なんて 声 は 聞こえてくるよ

 

優しい言葉だけが愛じゃない

厳しい言葉を投げかけてくれるひとは

有難い存在だよ

 

なんてね。

よく耳にする言葉だものね。

 

でも やっぱり 

ぼくは この手の言葉に

平気になれない

大丈夫にならない

たぶん いっしょう ずっと そう。

 

ぼくは

ぼくの中に

無数の言葉を持っていて

それを出したくて出したくて

たまらないけど

 

ぼくの世界をみんなが見たときに

楽しかったり嬉しかったり驚いたり

素敵な顔をするんじゃなくて

尖った目で

ぼくを刺してくるのが

痛くて 怖くて

いまもまた小さく丸まってしまうんだ

 

それでもぼくは作家 

だってそう思うと

嬉しいんだから

 

もしかしたら

いつか

誰かに覗いてもらえるように

ここに書いてる

 

ぼくの世界から

いいも わるいも

うえも したも

ふるいも あたらしいも

なくなって

 

ますます

ますます

喜び勇んで

ぼくが ぼくを表現しながら

生きられますように

 

 

ぼくの世界なんだから

 

ぼくが作れるはずだから。